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| たんぽぽ 石井記念やまばと保育園 園便り [2010年6月発行] ![]() 先月半ばに種まきをしたスイートコーンが10センチほどに延び、 かわいい緑の葉を風に揺らしています。 ポットから移植した落花生も、その隣で次々に姿を見せはじめました。 植える様子を木の上から見下ろしていたカラスに時折イタズラもされますが、 ようやく“畑”らしい風景になり、嬉しく思っているところです。 また、5月は白組の竹原祐人くんのお父さんお母さんのご好意により、 広い広い畑でのさつま芋の苗植えや、じゃが芋ほりも体験することができました。 「今年の収穫期は親子での芋ほりをしませんか?」 と嬉しいお誘いもいただいています。 お家の方々も楽しみにお待ち下さい。 園庭のプランターには、今年もひょうもん蝶が卵を産みにやってきました。 目を輝かせながら、パンジーやビオラの花をかき分け 幼虫探しをする子どもたちと保育士。 早速、数匹を集めた白組さんが飼育箱での観察を始めました。 幼虫はサナギになる時期が近づくと、飼育箱の天井へと登り、 しばらくの間じっとぶら下がります。 「サナギに変わる、その瞬間を見たいね!」と担任が ビデオカメラをセットし、その撮影にも成功! 変身にかかった時間はほんの2〜3分でしたが、 皆で息をひそめ、その神秘的なシーンに釘づけでした。 数日かけて美しい蝶みへと姿を変える、そのサナギの体内は 一度液状化するとのこと、本当に不思議ですね。 そんな虫たちの小さな命・・・ そして今回、口蹄疫の拡大により奪わなければならなくなった たくさんの家畜たちの命・・・ 多くの命のつながりの中で守られる私たち人間の命のことなど、 今月は深く考えさせられた月でした。 県内に非常事態宣言が出され、報道等からも畜産に関わる多くの方々の これまでの御苦労、現在の苦しみに気付かされる日が続いています。 今、私たちにできることは何なのでしょうか。 たくさんの命を頂いていることへの心からの感謝をもって日々を過ごすこと・・・ 一人一人ができることを考え、意識を高めて行動していくことではないかと思います。 これから雨の多くなる季節を迎え、気持ちも沈みがちですが、 視点を帰ると違う風景も見えてきます。 日々変わる紫陽花の花の色の美しさや、 晴れ間にのぞく太陽の輝き、少しずつ大きくなる稲や野菜たち・・・ この時期ならではの恵みを子どもたちとともに 体いっぱいに感じながら過ごしたいと思っています。 (林田) [2010年2月発行] ![]() ♪もぐらどんの おやどかね つち ごろり まいった ほい♪ 白1組の部屋からわらべうたを楽しむ子どもたちの声が聞こえてきます。 今日は月に一度の“わらべうたであそぼう”の日 ボランティアで来て頂いている悠貴子おばちゃんの優しい歌声に触れる日は、 いつにも増して子どもたちの表情もやわらいでいるように見えます。 わらべうたは日本人の遺伝子の中にそのリズムやメロディーが 組み込まれているので゜しょうか、大人にも子どもにも スット入ってくる不思議をいつも感じます。 上記のうたは、円の真ん中で鬼になった子が 「もぐらさーん、あさですよ、おきなさーい」と声をかけてくる 後ろに立った友だちの名前をあてる“役交代”のあそびです。 当てるためには集中して、じっと聴く力が必要、そして周りの子も 皆、静かな空間を作ってあげなければならないことに気付いてきます。 自分も鬼になりたいので、歌の終わりに鬼役の子の後ろに 位置したいのですが、なかなかそうはいきません。 鬼になったり、なれなかったり、時には悔しかったり、得意になったり、 あそびながら色々な気持ちの経験をし、ルールを守ることや 相手の気持ちになること、友だちと関わるためには 何が大切なのかを学んでいるようです。 昼食の時間が近づき、あそびが終わりになることを知ると、 「まだやりたーい!」の声、そんな子どもたちに 「また今度しようね」といつも約束をして下さる悠貴子おばちゃんです。 子どもたちの世界にわらべうたを返そう、そんな思いが少しずつ 前へと進み、時には自分たちであそびを展開する様子を目にし、 大変嬉しく思っているところです。 ―林田― ![]() 天と自然への感謝展 ―五つの保育園のこどもたちによる作品展― 祈りの丘空想ギャラリー(旧・教会) 2009年11月23日-12月24日 石井記念友愛社が運営する五つの保育園の園児たちによる作品展です。 「のゆり保育園」は、園で飼っているネネちゃんとミミちゃんという二頭のひつじの毛を刈り取り、 フェルトのひざ掛けやリーフ、壁掛けなど、盛りだくさんの作品に仕上げました。 木の葉やドライフラワーをしつらえたリースや松ぼっくりの小人も可愛く出来ました。 「ひかり保育園」は「日本の祭り」をテーマに、岩戸太鼓をたたく子どもたち、七福神やみこし、 まといを振る人、チャグチャグ馬っこ、花傘踊り、竿燈などを見事に再現しました。このテーマは、 運動会や収穫感謝祭のイベントなど、一年を通じた園のテーマとして取り組まれました。 「十文字保育園」の作品は、高い天井から紐と漁網が下がり、それに木の実や松ぽっくり、 綿の花、ドライフラワーなどが取り付けられている木の枝のガクブチに 子どもたちの写真が飾られて、壁面一杯を飾っています。 「やまばと保育園」は、園で取り組んだ陶器の小皿や鉢、草花のドライフラワーが入った和紙のポット、 床にはドングリや松ぼっくりで作られたリースや可愛い人形たちなどが並び、 こどもたちの笑顔の写真が添えられています。 「めいりん保育園」は高鍋の海とウミガメの産卵をテーマに、大ガメ小ガメやウニ、カニ、貝がらなどが 配置され、波にはクラゲやサーフィンをする人などが浮かび、 空には和紙のカモメがゆうゆうと飛んでいます。 いずれの園も、身近な自然から得られる素材を利用し、園の日常生活から得られるテーマを 設定して、指導者と子どもたちとが一体となった作品を作りだし、 展覧会全体を通じて温かなメルヘンの世界を描き出しています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ―2009年10月― 作品展のための作品作りが始まっていました。 茶臼原にある旧・教会を改装した「祈りの丘空想ギャラリー」 で、友愛社の収穫感謝祭にちなんで開催される展覧会に出品するためです。 ![]() 草木染めあそび1 草花をちぎり、お鍋に入れてぐつぐつ煮ます。 ![]() 草木染めあそび2 布を入れて染め、染まった布を洗って干します。 ![]() 紙すき お湯でやわらかくした牛乳パックをちぎって、ミキサーにかけ、 たたいたワラを混ぜてすきます。 ![]() 茶碗焼き すきな形に作った茶碗をカマに入れて焼きます。 ―2009年9月― ![]() 朝顔の色水つくり、シャボン玉遊び・・・残暑厳しい中、日中はまだまだ遊び足りないというように、見ずに触れ元気に園庭を駆け回る子どもたちです。 大好きだったプールも終了、泳ぎ納めの日は、それぞれが 「見ちょってね!」 と、出来るようになった顔つけやフープくぐり、泳いだりもぐったりを見せてくれましたが、その上達ぶりには驚かされました。風邪等でこの日は参加出来ず、一緒に声援を送ってくれたお友達もいましたが、 「また来年、いっぱい来ようね」 と話したところです。一人一人のこの夏の成長に拍手を送りたいと思います。 さて、先月、児童精神科医である佐々木正美先生の講演を聴く機会をいただきました。先生は30年以上にわたって、保育園、幼稚園、児童相談所等で保護者の方や保育士との勉強会に携わり、現場を最もよく知る精神科医として信頼のあつい方です。私も園でのこどもとの関わり、自分自身の子育てにたくさんのヒントや答えをその著書からいただきましたが、この日も先生は柔和な笑顔とあたたかい口調で、いし゜めや不登校の問題、自己愛に走る大人側の問題も取り入れながら、“こどもは何故友だちと遊ばなければならないか”を語ってくださいました。子どもたちが「人」として運命づけられた“他者とのコミュニケーションをしながら生きていく力”を身につけるためには、友だちとの“遊び”はなくてはならないものです。 時にはケンカもあり、悲しさも味わいますが、あそびは一方通行ではなく両方が楽しいもの。 「ひとりでいるより友だちといっしよがいいな、明日もまたね」 そんな気持ちを味わいながら一緒に楽しみ、喜び、コミュニケーションをとる力が育っていくのでしょう。遊びながら子どもたちは「喜び」というプレゼントの交換をしているのだと、先生は言われます。「自分さえよければ」でなく、人といきいきと共感しあい友だちから学んだり、教えてあげることが嬉しいと思える、そんなあたたかい心を育んでいきたいですね。 目には見えない根っこの部分、パーソナリティー形成の時期を一緒に過ごす私たちの責任はとても大きいもの。愛され、見守られている安心の中で子どもたちがいきいきと活動を展開できるようにしていと、思いを新たにしたことでした。 佐々木先生の著書「こどもへのまなざし」等、園にもありますので、読んでみられたい方は事務室までお申し出下さい。 学校もいよいよ二学期が始まりました。新型インフルエンザの流行宣言も出され、これからますます心配な時期に入ります。お知らせ板やお手紙でもお願いを致しましたが、こまめなうがい、十分な手洗い、マスク着用等で感染予防に皆で努めてまいりましょう。(林田) |

石井十次は、日本における福祉事業の先駆者です。慶応元年(1865)に高鍋町に生まれ、最初は岡山で医学を学んでいましたが、ある貧しい母子との出会いをきっかけに、23歳で本格的な児童救済事業を始めます。岡山孤児院を創設し「児童福祉の父」と呼ばれた十次の元には、一時は1200名もの子どもたちが保護されたといわれます。施設内には私立の小学校も開設され、ユニークな教育も行われました。石井十次が孤児救済の父・福祉の先駆者などと呼ばれるのはこのことによります。
やがて、フランスの思想家ルソーの『エミール』の感化を受けた十次は、 木城町と西都市にまたがる茶臼原で「自然・労作」教育をしようと、 明治27年、岡山からの大移住を開始します。
児童や職員はもとより、建物も解体して茶臼原の地に再現し、そこで理想的な農村共同体を実現するつもりでした。
ところが、大正3年に十次は志半ばで倒れ、その事業はいったん閉じられます。
その後、昭和20年に太平洋戦争被災児救済を目的に再開。、『石井記念友愛社』が創設され、児童養護施設や保育園も運営されることになりました。当時の建物はそのまま残され、一角に建てられた資料館には十次の遺品や人間国宝の芹沢_介製作のステンドグラスも寄せられ、十次の偉業を伝えています。
現在の友愛社は、これらの歴史と理念を継承し、約50人の園生が生活する「友愛園」と友愛社が運営する七つの保育園、二つのデイサービス事業、石井十次の生涯と友愛社の歴史を記録する「石井十次資料館」などを中心に運営されており、また、それを支援する後援会「石井十次の会」があります。そして今年「茶臼原自然芸術館」(障害者就労継続支援型事業)が開館、自然布の染織と無農薬農業の実践を通して障害者の技能習得と自立を支援します。豊かな自然に抱かれた茶臼原の大地で、石井十次がめざした「福祉と芸術が融合した理想郷づくり」の夢の実現へ向けて石井記念友愛社の新しい歴史が刻まれてゆきます。

やまばと保育園
社会福祉法人石井記念友愛社
宮崎県木城町椎木644−1
TEL0983−32−2025FX0983−32−3916
理念
天は父なり人は同胞なれば
互いに相信じ相愛すべきこと
〈石井十次の言葉〉
方針
自然主義 健康をつくります
家族主義 家族をまもります
友愛主義 家庭をささえます
ゆうあい通信
石井記念友愛社の現・理事長児嶋草次郎のエッセイです。友愛社と茶臼原のの日常が綴られます。

到達目標
友愛の地域社会つくり