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          方針
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   友愛主義 家庭をささえます


   到達目標
 友愛の地域社会つくり

社会福祉法人石井記念友愛社
     宮崎県木城町椎木644−1
   TEL0983−32−2025FX0983−32−3916

    ゆうあいショップ
「石井十次の会」が販売する石井十次関連の書籍や「十次茶」「茶臼原自然芸術館」で製作される「自然布・染織作品」「農産物」などを通信販売するページです。

       理念
天は父なり人は同胞なれば
互いに相信じ相愛すべきこと
   〈石井十次の言葉〉

  ゆうあい通信
石井記念友愛社の現・理事長児嶋草次郎のエッセイです。友愛社と茶臼原の日常が綴られます。

 ゆうあいショップ
更新しました。



「ゆうあいショップ」は、茶臼原自然芸術館で制作された
染織作品「じゅうじ織り」や「じゅうじ染め」
「じゅうじ農園」の農産物などをご紹介し、通信販売するコーナーです。

当館は開館してまだ一年ですが、少しずつ作品が揃ってきました。
このぺーじで紹介しながら、充実させてゆく予定です。
よろしくお願いします。

展示作品(商品)についてのお問い合わせは
茶臼原自然芸術館
Tel・Fax0983-32-4607

メールアドレス:yuuaisya-shizengeijyutukann@kijo.jp
担当/江原・横田・高見までお願いします。


[作品と物産紹介]
茶臼原自然芸術館では、石井十次にちなみ、館に隣接する
じゅうじ農園で生産される野菜類などを「じゅうじ農園の野菜たち」
館で制作される染めの作品を「じゅうじ染め」
織りの作品を「じゅうじ織り」と名付け、販売しています。

じゅうじ織り/自然布ののれん




自然布のれん
たて糸・麻/よこ糸・和紙縒り糸柿渋染め、文様は楮糸
35cm×135cm×二幅
34000円


「じゅうじ織り」ののれんが出来ました。
生地はやや厚めなので、間仕切り、タペストリーなどにも利用できます。
たて糸の麻糸には微妙なグラデーションの生なりの糸を用い、
藍染めの細縞が加えられて涼しさを演出しています。
よこ糸には、和紙を撚り合わせた糸を柿渋で染め、強度を保ち、
淡い色合いが魅力的な風合いを生みました。
所々に添えられた文様は、「楮糸」を織り込んだものです。
楮は冬の間に採集し、細く裂き、撚り合わせて糸にしたものです。
「楮」から得られた繊維は、古くは「木綿(ゆふ)」と呼ばれ、
神が宿る布として珍重されました。紙の起源とも重なり合う、
和紙の縒り糸と楮の繊維の取り合わせが良くマッチした作品となりました。


じゅうじ織りとじゅうじ染めの小物たち

三年目に入った茶臼原自然芸術館では、自然布・裂き織り・じゅうじ染め
などの仕事が順調に進み始めています。昨年から、縫製を専門職とする
指導員が加わり、これまで「布そのもの」として展示・販売していた素材に
新しい形と命が与えられ始めました。当初製作していたタペストリーやのれん
などに加え、バッグ類や名刺入れ、コースター、ポーチ、文房具類など
愛すべき小物たちが、勢ぞろいしたのです。これらの作品は、布自体が
すべて手作業で製作されるため、不揃いで不均一なものばかりですが、
そのことによって、世界に一つしかない、愛着のあるオリジナル作品として
仕上がります。このコーナーではその代表的な作品を紹介してゆきます。

詳細は、上記アドレスへお問い合わせ下さい。



自然布コースター五枚組 500円
たて糸・麻/よこ糸・和紙の縒り糸柿渋染め/楮

  
左/裂き織りコースタ五枚組500円 右/裂き織りコースター五枚組500円
古い絹の着物地をほどき、裂いて糸にして織りあげたものです。


自然布名刺入れ 各1000円〜1500円
たて糸・麻/よこ糸・和紙縒り糸、葛、楮など
自然な風合いがやさしい名刺入れです。
使い込むほどに柔らかくなり、手になじんで使い心地が良くなります。
素材・サイズ等により価格が異なります。


左・自然布ペンケース600円/右・木綿ペンケース600円
自然布ペンケースはタテ糸麻/ヨコ糸和紙縒り糸・楮
木綿ペンケースはタテ糸横糸ともに木綿で細い線は藍染め・当館で織られた布です。


裂き織り小物入れ1000円/高さ18cm・経20cm
絹の古布を裂いて織り、小物入れに仕立てました。
オシャレな小物入れの他、お弁当箱入れ、お菓子いれなどにも利用できます。



裂き織り小バッグ/高さ10cm・長さ20cm
右左ツートンカラーの可愛いバッグです。


裂き織り「立つ」ペンケース500円/高さ17cm
二種類の裂き布をパッチワークした、愛らしいペン立てです


染めと織りのポーチいろいろ/サイズ11cm×18cm、12cm×20cmなど
1000円〜1500円
当館で染めて織った布、古い布地を裂いて織った裂き織り、自然布など
多様な素材で色も形もサイズも、一点ずつ違ったお洒落なポーチです。



裂き織りお弁当バッグ/17cm×20cm
1300円
ソフトな色合いの裂き織り。内部保冷パック付き


藍染めクッション/28cm×28センチ
2800円
木綿布を絞り、インド藍で染めました。紫陽花とよく似合っていますね。


枇杷の葉によるシルクマフラーと帽子の染め



梅雨空に明るく映える枇杷の実は、食べても美味しく、また、その葉は、古来、咳止め、血圧降下、
血糖値改善、下痢止め、鎮痛・鎮静効果、制ガン効果などさまざまな薬効があることで知られています。
この枇杷の葉は、染料としても貴重な素材です。
枇杷の実をおいしくいただいた後から夏頃まで、葉を剪定して用います。
今回は、シルクマフラーと帽子を染めました。



まず、シルクマフラー(または帽子)をぬるま湯に浸け、お湯がよく浸透するように手で押します。
糊付けされている布はよく洗って糊を洗い落としておきます。
枇杷の葉は、手で細かく千切り、ひたひたに水をいれ、沸騰後15分煮出します。
次にザルにサラシを敷き、煎液を濾します。これで染液が得られました。
同じ葉で三回染液を取り、一緒に混ぜ合わせます。これを一晩置くと、より濃い色に染まります。

さて、こうして得られた染液を火にかけ、熱くなってきたところでシルクマフラーを入れ、
ステンレス棒で軽く押しながら、15分〜20分、染色し、火を止めて染まったマフラーを引き上げ、冷まします。
次にマフラーを軽く絞り、マフラー一枚に約200ccの椿灰汁をボールに取って、マフラーによく揉みこみます。
この椿の灰汁(アク)が媒染剤です。

《NO・021/枇杷の葉染めシルクマフラー》
38cm×1m60cm
2500円

5分ほど経過したら、マフラーを広げて媒染むらがないか確かめ、
同じボールに椿灰汁水を100ccほど足し、別のマフラーも同じように媒染します。
全部媒染が済んだら、濯ぎますが、より濃い色にしたい場合は染液に入れ、さらに5分ほど加熱します。
この後、水で濯ぎ、干し上げます。


《NO・020/シルク帽子枇杷の葉染め》
小・3000円 

帽子も同じ方法で染めます。媒染剤には今回用いた椿灰汁の他、ミョウバン、鉄などがあり、
それぞれに違った発色が楽しめます。




じゅうじ農園の麦


500g入り一袋500円で販売中

4月、じゅうじ農園の麦畑が、黄金色に染まりました。まさに「麦秋」の風景です。
大麦の種を播いたのは、去年の12月の初旬。種はすぐに芽を出し、
厳冬期、黒い土の上に青々とした列を描きます。
この時期、大切なのは、「麦踏み」。一列の麦の列を踏みしめ、踏みしめ、
畑一面の麦を踏みつけて、一日が過ぎるのです。
この作業によって、麦が霜柱から持ちあげられて根が枯れるのを防ぎます。
踏まれた麦は、すぐに立ちあがり、成長を続け、春先には立派な麦畑になるのです。




5月、麦の刈り取りが終わりました。収量は約120s。
それを干して精麦し、「押麦」に加工された最終収量は約70s。



500g入り小袋に小分けされて一袋500円で販売中。
提携している販売先に出荷する前に、かなりのスピードで売れているようです。




ある朝、普段とご飯の色が違うなあ、と思いながら、ひと口食べた時、
懐かしい味と香りが口中に広がりました。
それが、じゅうじ農園穫れの麦を使った「麦ごはん」の味だったのです。
戦後の一時期は、麦ごはんといえば貧しい食事の象徴のようにいわれたものですが、
いま、「麦ごはん」や「麦飯とろろ」は見事にその実力を認められ、
「健康食」「こ馳走」といえる食物として復権したのです。

  
竹炭と竹酢 

竹酢が口蹄疫予防に効果

 竹酢と竹炭を販売しています。


竹酢 500cc  300円


竹炭 500g 250円 

 春から初夏へかけて、友愛社の敷地内で大量の竹の子を採集し、茹でて袋詰めにし、出荷しました。
大変好評で、上々の売れ行きを記録しました。お買い上げ下さったみなさん、ありがとうございました。
 その後、竹林での仕事は竹炭作りへと移行しています。繁りすぎた竹林を整理し、炭を焼き、
その炭は畑に鋤きこんだり、部屋の除湿剤・消臭剤などとして利用するのです。炭を焼く過程で、
木炭ならば木酢(もくさく)、竹炭ならば竹酢(ちくさく)が得られます。

竹酢液とは、竹炭を焼くときに炭窯から出る煙を冷却して採取したもので、主成分が酢酸(お酢の主成分)であるため、
竹酢液と呼ばれています。竹酢液が消毒・殺菌・消炎作用の強い液体であることは、古くから知られていますが、
細菌・カビに対しても非常に効力があるとされています。
木酢も竹酢も、昔から野菜の除虫剤、家畜の消毒剤などとして利用されてきたものです。

 この竹酢が、「口蹄疫」の予防に効果があるとして、注目を集めています。水で300倍から500倍に薄め
、普通の消毒剤のように撒くだけでよいのです。
 まさに古人の知恵というべき、「山の産物」「森の恵み」でしょう。




茶臼原自然芸術館では、この竹酢を地域の防災班に寄付し、残りを一般用に販売しています。
竹酢・竹炭をご利用御希望の方は茶臼原自然芸術館
担当・橋口
Tel・Fax0983-32-4607
に御連絡下さい。 



[じゅうじ染め(草木染めと藍染め)]
☆シルク帽子☆



「茶臼原自然芸術館」染織部門では、開館以来、シルクの草木染め帽子を染め、
販売して好評をいただいています。素材はタイ産のシルクで、現地で縫製されたものを
当館の通所社と指導員・ボランティアスタッフなどが染めたものです。
タイのシルクは、王室に献納された「マットミーシルク」などで知られますが、
現在でも、古い町や山岳の村などで、共同の工房が設立されて生産が続けられています。
タイシルクは「現代まで残る最高レベルの絹の手仕事」といえるでしょう。
*
帽子のサイズは大小とも58cm、 小(つば標準)3000円・大(つば広)3500円、
があり、型変わりもあります。また染料の個体差、採集時期などにより
染め上がりはかならずしも同一ではありません。
“世界に一つだけ”の味わいをお楽しみください。

*

《NO・011/シルク帽子山桜染め》
小・3000円 大・3500円
春先に、蕾を一杯に持った山桜の枝をいただき、染めます。
桜の枝には個体差があり、一点一点、違った風合いに染まります。



《No・012/シルク帽子マリーゴールド染め》
小・3000円 大・3500円
秋の庭に裂くマリーゴールドの花を採集しで染めます。
金色がかった黄色のグラデーションが美しい。


《NO・013/シルク帽子藍染め》
小・3500円 大・3500円
藍は、常時たててある「インド藍」と館に隣接するじゅうじ農園で
育てられた藍草を干し上げた「干し葉藍」で染めます。



《NO・014/シルク帽子コチニール染め》
小・3000円 大・3500円
コチニールはサボテンに着くカイガラムシ系の昆虫で、
鮮明な赤、ピンクなどが染まります。微妙な色の違いが楽しめます。



[じゅうじ染め(草木染めと藍染め)]
☆シルクストール☆




タイシルクには、帽子の他にストールやマフラーなどもあります。
上質のシルク地は、染めると一層輝きや潤いを増し、
あたたかくやさしい手ざわり、肌ざわりの布となって
目を楽しませ、身を包んでくれます。
・広幅のストール/70cm×1m60cm
・マフラー/38cm×1m60cm
など、色々な種類があります。



《NO・015/山桜染めシルクストール》
70cm×1m60cm
5000円
春先に、蕾を一杯に持った山桜の枝をいただき、染めます。
桜の枝には個体差があり、一点一点、違った風合いに染まります。



《NO・016/タマネギの皮染めシルクマフラー》
38cm×1m60cm
2500円
台所で出るタマネギの皮を集めておいて、染めます。
鮮やかな黄色や金色がかった茶色など、驚くような色に染まります。
このマフラーは、「絞り」の文様が無作為の美を描き出しています。



《NO017/お茶の葉染めシルクマフラー》
70cm×1m60cm
2500円
新緑に輝くお茶の木から、古い葉と新芽、枝などをいただき、
染めました。渋いグレイと紫がかったグレイなどが染まりました。
媒染剤の違いではなく、水の違いによる発色の差でした。



《NO・018/マリーゴールド染めシルクマフラー》
70cm×1m60cm
2500円

秋の庭に裂くマリーゴールドの花を採集しで染めます。
金色がかった黄色のグラデーションが美しいが、
媒染剤によって、グレイ系も染まります。





《NO・019/コチニール染めシルクストール》
70cm×1m60cm
5000円

コチニールはサボテンに着くカイガラムシ系の昆虫で、
鮮明な赤、ピンクなどが染まります。微妙な色の違いが楽しめます。



《NO・020/藍染め木綿マフラー》
70cm×1m60cm
1500円
ざっくりと織られた粗目の木綿マフラーです。
「絞り」の風合いも面白く仕上がっています。



《NO・021/藍染めシルクストール》
70cm×1m60cm
5000円
インド藍によるシルクストールの染めです。



[じゅうじ織り(自然布と裂き織り)]
☆裂き織りタペストリーなど☆


《NO・001裂き織り布》 
たて糸・藍染め木綿/糸よこ糸・絹古布
38cm×4m
*この布は袋物に生まれ変わり好評のうちに売り切れとなりました。


《NO・002裂き織り布》
たて糸・藍染め木綿/よこ糸・木綿スラブ糸
38cm×2m10cm
よこ糸に使ったピンクの糸と
たて糸の藍色が混じって良い風合い。
この布が下記のようなジャケットになりました。
12000円


*

 
《NO・003裂き織り布》
たて糸・色染め木綿各種/よこ糸・黒無地絹古布
38cm×5m80cm
20000円
たて糸の配色の妙。写真右は展示風景、写真左は部分


《NO・004裂き織りテーブルセンター》
たて糸・色染め木綿糸/よこ糸・絹古布
40cm×52cm
1800円


《NO・005裂き織り布》
たて糸・黒と白の木綿糸/よこ糸・黒の絹古布
40cm×3m30cm
黒と白のストライプが美しい。
タペストリーのほか服地、袋物生地
などしても使えます。
*この布は、巻きエプロン、小さな袋物などに転用され、売り切れとなりました。



《NO・006裂き織り布》
たて糸・黒、濃紺、茶色、紫、白などの縞/よこ糸・黒の絹古布
35cm×1m45cm
12000円
縦縞のバリエーションが美しい裂き織りのタペストリーです。
外に持ち出して木立の下に置いたら、
木漏れ日が絣のような文様を描き出しました。


《NO・007裂き織りテーブルランナー》
たて糸・藍染め木綿糸/よこ糸・茶色系の木綿古布いろいろ
37cm×1m30cm
8000円
よこ糸の絹の裂き布の茶系のグラデーションが味わい深い。
タペストリーとして壁面を飾っていますが、
時々テーブルセンターにも早変わり。
袋物の生地としても最適。


《008・残糸織り布》
たて糸・藍染め木綿糸/よこ糸・絣残糸
36cm×4m10cm
18000円
「残糸(ざんし)とは、製品としての布を織った残りの糸を使った織りで、
家族用の衣類として織られたものが多く、予期しない文様がうまれ、
また織り手の感性が反映されて、味わい深い布ができます。この布は、
「絣」の残り糸をよこ糸に織りこんだので、「霜降り」の文様となりました。


《NO・009 残糸織り広巾布》
たて糸・藍染め木綿糸/よこ糸・絣残糸
52cm×2m85cm
12000円
細めの藍染め木綿糸をたて糸に、よこ糸に絣の残糸を織り込んだ
美しい「やたら縞」となりました。
この布の一部が、ベトナムからきたドクさんへの贈り物
「マイ箸袋」の素材となりました。


《NO・010 藍染め木綿広巾布》
たて糸・藍染め木綿/よこ糸・藍染め木綿
52cm×6m50cm
28000円
たて糸には藍染めの木綿糸の濃淡の二色で染め、細い縦じまを入れています。
縞の淡いグラデーションとよこ糸の藍色が調和して、美しい藍木綿となりました。
服地として織られものですが、自然芸術館の正面玄関から入ったエントランスの
吹き抜けの天井から垂らしてみたら、和紙の照明と響き合って、気持ちの良い空間ができました。




《裂き織り細紐いろいろ》
2000円〜

《裂き織り一輪ざしいろいろ》
1500〜

《裂き織り携帯電話入れいろいろ》
1500〜

裂き織りは究極のリサイクル


友愛社理事長・児嶋草次郎の知り合いの方から、「古着」のご寄贈がありました。
段ボール箱に詰められ、送られてきた大量の衣類は、その方が、
大切に身につけておられた絹や木綿などの趣味の良い着物類で、
古き良き時代の着物姿の女性を思い浮かべさせてくれるものでした。



古くなって使われなくなった衣類や布団地などの布類は、かつては「ボロ」として
捨てられる運命にありましたが、近年では、「古布」と呼ばれ、パッチワークの素材や
「古布の服」、「アンティーク着物」などとして再利用され、さまざまな用途が生まれています。
一本一本の糸を手仕事で生み出してきた「素材=生地」としての実力が、
新たな価値観を産み出し、現代生活にマッチするかたちでよみがえったのです。



茶臼原自然芸術館では、開館以来、この「古布」を利用した「裂き織り」
に取り組んでいます。「裂き織り」とは、古い衣類などをほどいて元の「布」にもどし、
それを細く裂いて糸とし、よこ糸に織りこんで、再び「布」として織りあげたものです。
もとのデザインや用途から離れ、再び新しいいのちを得た布たちは
斬新なデザインと提案力を合わせ持ちながら、新しいジャンルを開拓したのです。
「裂き織り」は、ひとすじの糸も一切れの布も大切に使い続けて来た日本の女性の
「もの」をいとおしむやさしい心が産み出した「究極のリサイクル作品」といえるでしょう。



「裂き織り」は、まず「素材=古布」を選別する作業から始まります。「布」には絹、木綿、
麻、ウール、化学繊維などの種類があり、それぞれの繊維によって、
用途やデザインが違ってくるのです。次に選り分けられた布を
洗って干し、それから細く裂いてゆきます。
年月を経て、たて糸が弱くなっている場合はハサミで切ることもあります。
この細い布が次の作品を作りだす「よこ糸」となります。



裂き布が準備されたら、織り機に糸を仕掛けます。たて糸には主に木綿糸を用います。
たて糸の配色と、よこ糸に入れる裂き布の組み合わせによって、
さまざまなデザインの布が織りあげられてゆきます。


石井十次は、日本における福祉事業の先駆者です。慶応元年(1865)に高鍋町に生まれ、最初は岡山で医学を学んでいましたが、ある貧しい母子との出会いをきっかけに、23歳で本格的な児童救済事業を始めます。岡山孤児院を創設し「児童福祉の父」と呼ばれた十次の元には、一時は1200名もの子どもたちが保護されたといわれます。施設内には私立の小学校も開設され、ユニークな教育も行われました。石井十次が児童福祉の父・福祉の先駆者などと呼ばれるのはこのことによります。

やがて、フランスの思想家ルソーの『エミール』の感化を受けた十次は、 木城町と西都市にまたがる茶臼原で「自然・労作」教育をしようと、 明治27年、岡山からの大移住を開始します。 児童や職員はもとより、建物も解体して茶臼原の地に再現し、そこで理想的な農村共同体を実現するつもりでした。

ところが、大正3年に十次は志半ばで倒れ、その事業はいったん閉じられます。

その後、昭和20年に太平洋戦争被災児救済を目的に再開、『石井記念友愛社』として創設され、児童養護施設や保育園も運営されることになりました。当時の建物はそのまま残され、一角に建てられた資料館には十次の遺品や岡山孤児院のさまざまな資料が保存・展示こされ、十次の偉業を伝えています。

現在の友愛社は、これらの歴史と理念を継承し、約50人の園生が生活する「友愛園」と友愛社が運営する七つの保育園、二つのデイサービス事業、石井十次の生涯と友愛社の歴史を記録する「石井十次資料館」などを中心に運営されており、また、それを支援する後援会「石井十次の会」があります。そして今年(2009)「茶臼原自然芸術館」(障害者就労継続支援型事業)が開館、自然布の染織と無農薬農業の実践を通して障害者の技能習得と自立を支援します。豊かな自然に抱かれた茶臼原の大地で、石井十次がめざした「福祉と芸術が融合した理想郷づくり」の夢の実現へ向けて石井記念友愛社の新しい歴史が刻まれてゆきます。