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   到達目標
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社会福祉法人石井記念友愛社
     宮崎県木城町椎木644−1
   TEL0983−32−2025FX0983−32−3916

森の空想ミュージアム/九州民俗仮面美術館     のホームページへ クリック

       理念
天は父なり人は同胞なれば
互いに相信じ相愛すべきこと
   〈石井十次の言葉〉

  ゆうあい通信
石井記念友愛社の現・理事長児嶋草次郎のエッセイです。友愛社と茶臼原の日常が綴られます。

石井十次は、日本における福祉事業の先駆者です。慶応元年(1865)に高鍋町に生まれ、最初は岡山で医学を学んでいましたが、ある貧しい母子との出会いをきっかけに、23歳で本格的な児童救済事業を始めます。岡山孤児院を創設し「児童福祉の父」と呼ばれた十次の元には、一時は1200名もの子どもたちが保護されたといわれます。施設内には私立の小学校も開設され、ユニークな教育も行われました。石井十次が児童福祉の父・福祉の先駆者などと呼ばれるのはこのことによります。

やがて、フランスの思想家ルソーの『エミール』の感化を受けた十次は、 木城町と西都市にまたがる茶臼原で「自然・労作」教育をしようと、 明治27年、岡山からの大移住を開始します。 児童や職員はもとより、建物も解体して茶臼原の地に再現し、そこで理想的な農村共同体を実現するつもりでした。

ところが、大正3年に十次は志半ばで倒れ、その事業はいったん閉じられます。

その後、昭和20年に太平洋戦争被災児救済を目的に再開、『石井記念友愛社』として創設され、児童養護施設や保育園も運営されることになりました。当時の建物はそのまま残され、一角に建てられた資料館には十次の遺品や岡山孤児院のさまざまな資料が保存・展示こされ、十次の偉業を伝えています。

現在の友愛社は、これらの歴史と理念を継承し、約50人の園生が生活する「友愛園」と友愛社が運営する七つの保育園、二つのデイサービス事業、石井十次の生涯と友愛社の歴史を記録する「石井十次資料館」などを中心に運営されており、また、それを支援する後援会「石井十次の会」があります。そして今年(2009)「茶臼原自然芸術館」(障害者就労継続支援型事業)が開館、自然布の染織と無農薬農業の実践を通して障害者の技能習得と自立を支援します。豊かな自然に抱かれた茶臼原の大地で、石井十次がめざした「福祉と芸術が融合した理想郷づくり」の夢の実現へ向けて石井記念友愛社の新しい歴史が刻まれてゆきます。

 森の空想ミュージアムは、旧・由布院空想の森美術館(1986−2001)を運営していた高見乾司が、友愛社理事長・児嶋草次郎の呼びかけに応じて2001年に現在地に移転、「森の空想ミュージアム」として、さまざまな活動を展開してきました。そして2007年4月には、「九州民俗仮面美術館」を開設、続く2008年4月には、その活動と研究の中核と位置づけてきた「九州の民俗仮面」の90点が「九州国立博物館」収蔵となり、結実しました。今後、同博物館と連携した調査・研究など、新たな仮面研究が開始されれば、画期的な取り組みになるものと期待がふくらみます。
 旧・由布院空想の森美術館は、閉館後8年を経過しましたが、現在もその名前や記憶、活動内容などが多くの人々の心の中に生き続けており、空想の森美術館そのものが現在も存続しているのだと信じている人も、多数存在するようです。現実の空想の森美術館はこの世に存在しなくなったけれども、「イメージ・記憶・記録」という時空のなかで、空想の森美術館は存続し続けていたのです。そこで、従来の「森の空想ミュージアム」のホームページのタイトルを「インターネット空想の森美術館」とし、この幸福かつ稀有な現象に実態を与えることとしました。すなわち、このホームページに記録される「森の空想ミュージアム/九州民俗仮面美術館」を中心とした今後の活動と、ホームページ上で掘り起こされる「旧・由布院空想の森美術館」の活動記録が「インターネット空想の森美術館」なのです。
 「森の空想ミュージアム/九州民俗仮面美術館」と「インターネット空想の森美術館」の活動は、石井記念友愛社の事業に協賛し、その活動にリンクしています。そのことは、友愛社の現・理事長児島草次郎の掲げる「福祉と芸術・教育と農業の出愛による理想郷づくり」の事業を側面から支え、具体化していく活動とつながります。石井十次が百年前にこの茶臼原の大地に描こうとした夢が、今、実現に向かって一歩を踏み出したということができます。

森の空想ミュージアム
九州民俗仮面美術館