
アカメガシワ(赤目柏)は、春先に真っ先に芽吹く植物の仲間で、
新芽と葉茎が赤く目立つことからこの名を貰った。
ヌルデやタラノキ、楮、山桜などともに杉林が切り払われたり、
火事で焼けたりした後に芽生えてくる植物群のひとつで、
パイオニア植物と呼ばれるが、これが、縄文時代の生態系植物相だというから不思議なものだ。
そして、これらの植物が「山菜」「薬草」「染料」などして利用されるのであるから、
自然界の不思議に驚かざるを得ない。
アカメガシワは、樹皮または赤い新芽と葉茎を干したものが胃潰瘍、
胃癌などに効く薬草しても知られる。ただし野草茶に混ぜて煎じると茶が黒くなることから、
好みが分かれるようだ。この広い葉は食べ物を乗せる用途も持ち、菜盛り葉とも呼ばれる。
古代より染色に用いられた。藍草で下染めした上に葉と樹皮で染め重ねると純黒色が染まるという。アルミ媒染で黄茶色、錫媒染で黄色、鉄媒染で紫黒色、銅媒染で焦茶色に染まり、
真っ黒な小粒の種子は赤色の染料になる。

今回は、黄葉する直前の葉茎でセーター用ウール(毛糸)を染めた。
・天命館前の広場に生えていた木を切り倒し、葉を採集。細かくカットして、洗う。
・使う部分は葉と赤味の残る葉茎。


・糸は精錬しておく。
・煮沸する。沸騰後、15分で煎液が得られた。
その煎液を布で濾すと暗黄褐色の煎液が得られた。




・毛糸を入れ、ゆっくりと回転させながら、全体に煎液を浸透させる。20分煮沸。


・水を沸騰させ、媒染剤(硫酸第一鉄・酒石英・蓚酸)を入れる。透明な黄緑色の染液が得られた。
・毛糸を入れ、糸を回転させながら全体に染液を浸透させ、染める。
約20分で紫がかった黒に近いグレイに染まった。
・アンモニア溶水に浸すと、色は一層黒くなった。
















































