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石井記念友愛社

じゅうじの家デイサービスセンター

          方針
   自然主義 健康をつくります
   家族主義 家族をまもります
   友愛主義 家庭をささえます

   到達目標
 友愛の地域社会つくり

  社会福祉法人石井記念友愛社
   宮崎県木城町椎木644−1
TEL0983−32−2025FX0983−32−3916

       理念
天は父なり人は同胞なれば
互いに相信じ相愛すべきこと
   〈石井十次の言葉〉

高鍋町は日本の児童福祉の先駆者・石井十次が生まれた土地です。「にっしん保育園」は、十次が通った高鍋藩校「明倫館」の遺風を残す町の中心部にあり、デイサービスセンター・小規模養護施設が隣接する複合施設の中にある未満児保育園です。園内には、赤ちゃんからお年寄りまで楽しめる「おもちゃ美術館」、絵本の貸し出しもしている「図書コーナー」、保育園・幼稚園に在籍していない在宅親子をサポートする「子育て支援センター」、昼間保護者のいない家庭の児童が安心・安全に過ごせる「放課後児童クラブ」などがあり、親鳥がヒナを羽の下に包むように、一人ひとりのこどもたちの純粋な心を見つめ、愛されていると感じとれるようにやさしく保育します。また隣接するデイサービスセンター利用者や、保育園を支援して下さっている多くのボランティアの方々とのふれあい、園舎の屋上緑化などを通して、こどもたちが心豊かに成長できる環境が整っています。どなたでも気軽に遊びにおいで下さい。

にっしん保育園

  ゆうあい通信
石井記念友愛社の現・理事長児嶋草次郎のエッセイです。友愛社と茶臼原の日常が綴られます。

                   いのちを掬う

石井十次交流会スピーチから
じゅうじの家 谷口綾子

                    

 私は、4月から『じゅうじの家』で指導員として働いています。
 まず、『じゅうじの家』を紹介させていただきたいと思います。
『じゅうじの家』は定員6名の地域小規模児童養護施設です。子ども達は家庭的な環境の中で、社会的自立を目指しています。保育園やデイサービスが隣接し、子ども達は、デイサービスの利用者の方々と昼食をとったり、ダンスレクを楽しんだりなどの交流をしています。

また、子ども育成会や地域の行事にも積極的に参加して、地域の中に溶け込んでいます。さらに、ボランティアの方々のご協力で、園芸指導、空手指導、ピアノ指導、茶道指導などを受けることが出来、さまざまな体験をさせていただいております。学習ボランティアや散髪ボランティアの方々にも来ていただいております。平成191月からは、高鍋町子育て短期支援事業としてトワイライトステイ(夜間養護)、ショートステイ(短期入所生活援助)を実施し、地域のお子さまをお預かりし、地域の子育て支援も行っております。 

私が、このじゅうじの家で働き始めて5か月がたちました。
 大学4年の時に、福祉の資格など一切持っていなかった私は、この友愛園を受けて見事に落ちました。小嶋草次郎先生との面接で、「資格を埋めるだけの人格が、あなたにはあるのか。」と厳しいご指摘を受け、悔しいやら情けないやらで泣きながら坂道を下って帰ったことを今でも鮮明に覚えています。その坂道で、資料館の職員の方に呼び止められ、「努力すれば十次先生が必ず見ていて下さる。諦めなければ十次先生が進むべき方向へ導いて下さる。」と励まして下さいました。私は、その言葉に胸が熱くなり、その熱は冷めることなく、一年間バイトをしながら資格修得のために専門学校へ通う私を、一年間支えて下さいました。

子ども達との生活が始まり、5か月が経ちます。指導力がまだまだ足りない私は、ベッドの中で反省会をする毎日です。心が折れそうになることもありますが、小さな背中にさまざまな想いを背負い込んで頑張る子ども達の姿に、いつもエネルギーをもらっています。
 また、草先生をはじめ、指導員の先輩方々、事務の先生や調理場のおばちゃん達、デイサービスや保育園の職員の方々など、多くの方が新人の私を優しく励まし、時には叱られることもありますが、いつもそこに母のような温かみと、父のような心強さを感じています。どんなお言葉も、感謝の心を忘れずに、自分の成長の糧にしていきたいと思っています。

最後に、私の抱負を述べさせていただきたいと思います。私の好きな漢字に「掬う」という漢字があります。この漢字は「すくう」と読み、「手で水を掬う」などという使い方をします。私は、子ども達を「救う」ことは出来ないかもしれませんが、子ども達の水のように柔らかく、こぼれ落ちそうになる不安や悲しみを、こぼさぬように、しっかりと優しく、掬ってあげられるような指導員になりたいと思っています。

少しずつでも、自分の目指す指導員になれるように一生懸命に頑張っていきますので、今後ともご指導のほど宜しくお願いします。
   

石井十次は、日本における福祉事業の先駆者です。慶応元年(1865)に高鍋町に生まれ、最初は岡山で医学を学んでいましたが、ある貧しい母子との出会いをきっかけに、23歳で本格的な児童救済事業を始めます。岡山孤児院を創設し「児童福祉の父」と呼ばれた十次の元には、一時は1200名もの子どもたちが保護されたといわれます。施設内には私立の小学校も開設され、ユニークな教育も行われました。石井十次が児童福祉の父・福祉の先駆者などと呼ばれるのはこのことによります。

やがて、フランスの思想家ルソーの『エミール』の感化を受けた十次は、 木城町と西都市にまたがる茶臼原で「自然・労作」教育をしようと、 明治27年、岡山からの大移住を開始します。 児童や職員はもとより、建物も解体して茶臼原の地に再現し、そこで理想的な農村共同体を実現するつもりでした。

ところが、大正3年に十次は志半ばで倒れ、その事業はいったん閉じられます。

その後、昭和20年に太平洋戦争被災児救済を目的に再開、『石井記念友愛社』として創設され、児童養護施設や保育園も運営されることになりました。当時の建物はそのまま残され、一角に建てられた資料館には十次の遺品や岡山孤児院のさまざまな資料が保存・展示こされ、十次の偉業を伝えています。

現在の友愛社は、これらの歴史と理念を継承し、約50人の園生が生活する「友愛園」と友愛社が運営する七つの保育園、二つのデイサービス事業、石井十次の生涯と友愛社の歴史を記録する「石井十次資料館」などを中心に運営されており、また、それを支援する後援会「石井十次の会」があります。そして今年(2009)「茶臼原自然芸術館」(障害者就労継続支援型事業)が開館、自然布の染織と無農薬農業の実践を通して障害者の技能習得と自立を支援します。豊かな自然に抱かれた茶臼原の大地で、石井十次がめざした「福祉と芸術が融合した理想郷づくり」の夢の実現へ向けて石井記念友愛社の新しい歴史が刻まれてゆきます。

じゅうじの家

定員6名の地域小規模児童養護施設です。こどもたちは、家庭的な環境(職員二人が住み込み)の中で、生活文化の習得と社会的自立を目指しています。施設には、保育園とデイサービスセンターが隣接し、こどもたちは、デイサービスの利用者の方々と昼食をとったり、レクリエーションをしたりして交流しています。
こどもたちは、ボランティアの方々から、園芸や空手、ピアノなどの指導を受けており、さまざまな体験をさせていただいています。また、地域の行事にも積極的に参加しています。平成19年1月からは、高鍋町より委託を受け、子育て短期支援事業として、トワィライトステイ(夜間一時預かり)を実施し、地域のお子さんを預からせていただいています。希望があればショートステイも実施します。地域に開かれたこどものためのグループホームです。

「じゅうじの家デイサービスセンター」は、高鍋の街中にあり、「にっしん保育園」と「じゅうじの家小規模養護施設」を併設していいる全国でも珍しい複合施設です。それぞれの施設が手を取り合い、協同した成り立っています。定員10名という少人数の家庭的・家族的な環境で、きめ細かなサービスの提供を行っています。また、「一日無料体験(送迎・昼食付)」を実施し、デイサービス(通所介護)の体験をしていただいています(要予約)。これは、介護度等問いませんので、どなたでもご利用できます。どうぞ、レクリエーションや食事を交えながらの交流をお楽しみ下さい。自費利用も実施しています。こども花に囲まれた癒しの空間をぜひ一度、体感してみませんか?
*じゅうじの家デイは心のリハビリを目指しています。@あたたかな家庭的雰囲気とこどもとのふれあいA心のこもった料理と家庭サービスB花や野菜づくりを通した癒し空間です。