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石井記念友愛社

光と風に包まれた茶臼原台地の真ん中にある保育園です。周りには、児童福祉の父・石井十次とその仲間たちが開拓した農地と茶畑が雄大な米良山脈を背景にしてひろがっています。茶臼原小学校と老人保健施設「菜花園」に隣接し、こどもたちとお年寄りと、花と森に囲まれた保育園です。園のすぐ横には、「きららのもり」という大きな森があります。暗いトンネルのような道をたどって森の中に入ってゆくと、そこは、落ち葉のじゅうたんやドングリ、草の実や木の実などがいっぱいあり、小鳥やノウサギやタヌキ、シカなどもいる、宝箱のような場所です。こどもたちは園と森で遊び、学びます。春は遠出の散歩や野イチゴとり、ヨモギ摘みとダンゴ作り、夏はソーメン流しや七夕祭り、秋は稲刈りと収穫感謝祭、冬はたき火や凧揚げ大会など、四季を通じて、茶臼原の大地が育んだ石井十次の愛と文化と自然とのふれあいを学んでゆきます。

石井十次は、日本における福祉事業の先駆者です。慶応元年(1865)に高鍋町に生まれ、最初は岡山で医学を学んでいましたが、ある貧しい母子との出会いをきっかけに、23歳で本格的な児童救済事業を始めます。岡山孤児院を創設し「児童福祉の父」と呼ばれた十次の元には、一時は1200名もの子どもたちが保護されたといわれます。施設内には私立の小学校も開設され、ユニークな教育も行われました。石井十次が孤児救済の父・福祉の先駆者などと呼ばれるのはこのことによります。

やがて、フランスの思想家ルソーの『エミール』の感化を受けた十次は、 木城町と西都市にまたがる茶臼原で「自然・労作」教育をしようと、 明治27年、岡山からの大移住を開始します。 児童や職員はもとより、建物も解体して茶臼原の地に再現し、そこで理想的な農村共同体を実現するつもりでした。

ところが、大正3年に十次は志半ばで倒れ、その事業はいったん閉じられます。

その後、昭和20年に太平洋戦争被災児救済を目的に再開。、『石井記念友愛社』が創設され、児童養護施設や保育園も運営されることになりました。当時の建物はそのまま残され、一角に建てられた資料館には十次の遺品や人間国宝の芹沢_介製作のステンドグラスも寄せられ、十次の偉業を伝えています。

現在の友愛社は、これらの歴史と理念を継承し、約50人の園生が生活する「友愛園」と友愛社が運営する七つの保育園、二つのデイサービス事業、石井十次の生涯と友愛社の歴史を記録する「石井十次資料館」などを中心に運営されており、また、それを支援する後援会「石井十次の会」があります。そして今年「茶臼原自然芸術館」(障害者就労継続支援型事業)が開館、自然布の染織と無農薬農業の実践を通して障害者の技能習得と自立を支援します。豊かな自然に抱かれた茶臼原の大地で、石井十次がめざした「福祉と芸術が融合した理想郷づくり」の夢の実現へ向けて石井記念友愛社の新しい歴史が刻まれてゆきます。

ひかり保育園

宮崎県西都市穂北5248番地9
TEL0983−43−4244

 
  ひかり保育園 園便り

2010天と自然への感謝展
祈りの丘空想ギャラリー
2010年11月23日〜12月24日


茶臼原台地に静かにたたずむ祈りの丘空想ギャラリー(旧・教会)では
毎年恒例の「天と自然への感謝展」が開催されています。
今年は「のゆり保育園」「ひかり保育園」「十文字保育園」「めいりん保育園」
の四園が参加し、それぞれ、園児たちの力作やメルヘンタッチの作品などを展示しています。
のゆり保育園は口蹄疫予防のため、処分された「ねね」と「みみ」という二頭の
ひつじの毛を使った遺品作とその思い出などを写真とコメントで記録展示し、
フェルトの壁飾りや帽子、ほおずきアートなど、羊毛を使った作品が多く用いられています。
ひかり保育園は、「おはなし玉手箱」というテーマで、落ち葉と毛糸で作った白雪姫、
かもとりごんべえ、うらしまたろう、ガラスの竜宮城、ももたろう、ガリバーりょこうき
などを茶臼原の自然から採集した素材を利用して、さまざまな技法で表現しました。
十文字保育園は手すきの紙による壁飾り、刺し子とパッチワークのタペストリー、
素焼の器、ドングリや木の葉で作った小人達や動物などで空間を構成しています。
めいりん保育園は、貝がら、サンゴなどと手すきの紙による灯り、人魚姫、
小さな家や海に浮かぶ船などによって、童画の世界を描き出しています。
この展覧会は、友愛社の収穫感謝祭の日から、クリスマスまで開催され、
訪れる人を茶臼原の森と子どもたちが奏でる物語の世界へと誘ってくれています。






天と自然への感謝展
―五つの保育園のこどもたちによる作品展― 

 2009年11月23日-12月24日

祈りの丘空想ギャラリー(旧・教会)

石井記念友愛社が運営する五つの保育園の園児たちによる作品展です。
「のゆり保育園」は、園で飼っているネネちゃんとミミちゃんという二頭のひつじの毛を刈り取り、
フェルトのひざ掛けやリーフ、壁掛けなど、盛りだくさんの作品に仕上げました。
木の葉やドライフラワーをしつらえたリースや松ぼっくりの小人も可愛く出来ました。
「ひかり保育園」は「日本の祭り」をテーマに、岩戸太鼓をたたく子どもたち、七福神やみこし、
まといを振る人、チャグチャグ馬っこ、花傘踊り、竿燈などを見事に再現しました。このテーマは、
運動会や収穫感謝祭のイベントなど、一年を通じた園のテーマとして取り組まれました。
「十文字保育園」の作品は、高い天井から紐と漁網が下がり、それに木の実や松ぽっくり、
綿の花、ドライフラワーなどが取り付けられている木の枝のガクブチに
子どもたちの写真が飾られて、壁面一杯を飾っています。
「やまばと保育園」は、園で取り組んだ陶器の小皿や鉢、草花のドライフラワーが入った和紙のポット、
床にはドングリや松ぼっくりで作られたリースや可愛い人形たちなどが並び、
こどもたちの笑顔の写真が添えられています。
「めいりん保育園」は高鍋の海とウミガメの産卵をテーマに、大ガメ小ガメやウニ、カニ、貝がらなどが
配置され、波にはクラゲやサーフィンをする人などが浮かび、
空には和紙のカモメがゆうゆうと飛んでいます。
いずれの園も、身近な自然から得られる素材を利用し、園の日常生活から得られるテーマを
設定して、指導者と子どもたちとが一体となった作品を作りだし、
展覧会全体を通じて温かなメルヘンの世界を描き出しています。









作品作り
「日本の祭り」をテーマにした、作品展に向けての作品作りです。















  
 2009年9月1日発行

日中はまだまだ暑い日が続いておりますが、朝夕はめっきり涼しくなりました。
「秋ですねー」
と声をかけて下さったお母さんのことばに周りを見渡せば蝉の声も“つくつく法師”に変わり
正門の桜の木も半分、いやそれ以上落葉して、小枝までがよく目立つようになっていました。
本当に秋が一歩、進んでいるようです。




涼しくなったというものの、日中の暑さはまだまだ当分の間は続きそうですね。
夏の暑さ疲れは9月の残暑からと言われています。
この頃は毎日のように新型インフルエンザという言葉を聞かない日はありませんが、
秋から冬にかけての流行が心配されているようです。
手洗い、うがい、検温はもとより、睡眠と栄養を十分に取って体調を整えていきましょう。
又、流行に備えマスク等の準備もお願い致します。

さて、話は変わって、今年の運動会は少し早目の9月20日(日)です。
雨天の場合は順延となります。
「エーッ!小学校の体育館借りてしないの?」という声もありますが、
私はいつも「それはできません」とお断りしています。その理由は、
子どもたちは4月から運動会の日をめざしてコツコツと努力して来ました。
大地をしっかり踏みしめて、大地からエネルギーをいただきながら、
できなかったことを出来るようにようになりました。
「ここのところで踏み切る」「この当たりからこれくらいの力を入れて」
といった練習で培ったその感覚やその加減を大切にしてあげたいのです。
又、ひかり保育園の運動会は、手作り用具が多く、体育館では使えない、
持ち込めない物が沢山あります。
日頃使い慣れてきた物を熟知した園庭で伸び伸びとやってこそ、
日頃の力が出せると思うのです。




ひとまわりもふたまわりも逞しく育った子ども達一人一人の成長を
みんなで喜び合いたいのです。
そしてもう一つ、この園庭は、毎月お父さんお母さん方が
力を合わせて整備していただいています。
この広い園庭が一人一人の子ども達を逞しく育ててくれました。
お父さんお母さん方の力の結晶でもあるのです。
今年のテーマは「日本の祭り」です。
子ども達の競技や遊戯の中から元気をいただく力づよいエネルギーと
なにかしら懐かしい「日本の祭り」を感じていただければとても嬉しいです。

(松原)

9月18日、ひかり保育園の運動会の練習と
9月20日の運動会を取材しました。
本番さながらの練習での真剣な子どもたちの表情
運動会当日のパワフルな演技とはじける笑顔。青空にひるがえる万国旗。
などなど、素敵な運動会でした。







  ゆうあい通信
石井記念友愛社の現・理事長児嶋草次郎のエッセイです。友愛社と茶臼原のの日常が綴られます。

  社会福祉法人石井記念友愛社
   宮崎県木城町椎木644−1
TEL0983−32−2025FX0983−32−3916

       理念
天は父なり人は同胞なれば
互いに相信じ相愛すべきこと
   〈石井十次の言葉〉

       方針
   自然主義 健康をつくります
   家族主義 家族をまもります
   友愛主義 家庭をささえます

   到達目標
 友愛の地域社会つくり